夢と毎日

日曜日に飲む酒は、だらだらとした週末の余韻と翌日からの気だるさが交じり合った
なんとも言えない自堕落な味がする。
わいわい飲むのも美味しいが、特段落ちの無い話しをしながらただグラスを開けていくのも同じくらい好きだ。


この週末も相変わらずだらだらと時間をつぶすために酒を飲んだり本を読んだりしてボンヤリ過ごしていた。
昼食後に本を読みながらウトウトしていると、何かしら気持ちの悪い夢をいくつか見た。
世界的な大地震が起こって沢山のビルが崩壊していく中、
空中輸送機に乗せられて日本人数人と共にアジアのどこかの被災地に落とされる夢では
人間が無政府状態になったときにどれだけ悲劇が生まれるか、ということを実感させられた。
何で暖かくなってきたのにこんなにシビアな夢を見るのだろうと思うぐらい、
社会性にあふれた夢を立て続けに見た。
夢から覚めると、世界が変わって見える。
少なくとも、夢の中の世界よりもはるかにすばらしい世界があった。
平凡な毎日バンザイ。何も無い一日にカンパイ。


今日も何も特別なことの無い一日が過ぎる。
ビールを一杯。そしてまた本を読む。