ギャップ

松下が今日から正式に社名をパナソニックに変更する。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081001ddm008020043000c.html


米国出張に行ったとき、日本製品に関して2つのことを思った。
1.日本車は米国社会に深く浸透している
2.日本の家電製品がデジカメ以外ほとんど見かけない


今回はニューヨークとシンシナティの二つのホテルに滞在したが、
その二つのホテルともテレビはLGだった。洗濯機もLGだった。


お客さん先にある2台のテレビは古いソニーのブラウン管と、
薄型のサムソンだった。
タイムズスクウェアにもサムソンの大きなロゴが踊っている。


新聞などでサムソンやLGの業績やブランドイメージが
日本企業を凌ぐ様になっているというニュースを目にしてきたが、
日本にいる限り、周りの製品はほとんど日本製で固められていたので実感がなかった。


ところが、世界の企業がしのぎを削る米国で目に入る家電製品は韓国メーカーばかり。
値段もさることながら、品質や販売力でも高いパフォーマンスを発揮しているんだろう。
日本は携帯電話市場と同じで、国内に優良メーカーが多いことにも起因した
ガラパゴス現象により、消費者として正確に世の中の趨勢を把握できていなかったのかもしれない。


戦後の復興を象徴する企業の社名変更に一抹の寂しさはあるが、
歴史と愛着のある社名に別れを告げ、
世界市場へ改めて挑戦をするパナソニックに期待したい。